STEP 5. 問向(もんこう)をみる

門向は対象エリアの出入り口の向きで決定し、空間構成の吉凶判断ではなく、対象エリア全体の環境工学的適応性をみることになります。これを八宅法といいます。

門向においては、建物の中心(重心)からみた八方位に対してそれぞれの環境適応性に応じた宅気(たくき)を5段階に分けた五気〈旺気(おうき)・生気(せいき)・洩気(ろうき)・死気(しき)・煞気(さっき)〉であらわし、気と空間のバランスを検証する作業のことを八宅法と呼んでいる。

ここでは光・音・熱・空気・水といった環境要素を踏まえた現代建築でいうところの環境工学的観点に立って建物(住宅)の空間構成を検討することになる。