STEP 3. 宅山(山)・宅局(川)と建物の関係を把握する

宅山とは、当該地域に最も影響を与える〈山〉のことであり、また宅局は〈川〉を指します。
この宅山と宅局をあわせた宅山格局(たくざんかくきょく)の象意から、その立地における建物の性格を把握します。

宅山とは対象地周辺で、当該敷地にもっとも大きな影響を与えている高い山(丘)との関係を把握し、その象意を解析する作業であり、高い山(丘)が近くにないときにはビルなどを宅山とする。また宅局とはその土地と川(水)の流れとの関係を把握し、その象意を解析する作業であり、川が遠く影響が小さいときは鉄道、道路などを対象とする。
この宅山と宅局をあわせた象意を宅山格局(たくざんかくきょく)といい、立地からみた建物の性格を包括的に判断することになる。

宅局(川)と宅山(山)には、八卦の八方位〈乾=西北・兌=西・坤=西南・離=南・巽=東南・震=東・艮=東北・坎=北〉の8種があり、組合わせとして乾宅格局坤宅山などと合計64通りの種類があり、当然それぞれの位置関係での建物の象意や吉凶相が違ってくる。

このため八卦の象意やその組合わせによる様相をつかむ作業にはイメージの連鎖やインスピレーションの力が大きく作用するので、風水的な感受性の豊かさがもとめられる。