STEP 2. 座山を知る
対象地における建物の向きを把握し、その真反対方向の座山の象意を解析します。
坐(ざ)と向(むき)
建物の入口の位置から対象地におけるその建物の坐(ざ)の方向と向きがわかる。
坐の方向を座山といい、向きとともにそれぞれの方位の象位を風水上の24方位によって解析し、先の風水地形の龍脈の影響を加味して建物自体の概要を把握することで「座山を知る」ということになる
風水上の24方位
中国の古代テクノロジーである風水は、方位の区分として24方位が設定されている。これは八卦・十干・十二支を組み合わせてできており、時空間を司る基本的な構図となっている。
24方位の構成では、十二支はその全てが使われ、十干からは中央の土の象位である戊(つちのえ)己(つちのと)以外の八種が、そして八卦からは北東、南東、南西、北西の四隅にそれぞれ艮・巽・坤・乾があてはめられることによって成立している。
建物の座山と向きの方位をこの24方位の象意によって見定め、その象意が対象地の地龍・水龍によってどのように増幅されているのかを明らかにし、「気」をコントロールする術(すべ)をはかるのが、ここでの眼目になる。